Fate/Grand Order Servant Art Chronicle -最終再臨展-
内覧会にご招待いただいていました。
こちらはFGO10周年記念の施策の一つとして、全サーヴァントたちの最終再臨の画像を高精細印刷や特殊印刷で物理的に味わうことができる展覧会です。
会場に入ってすぐに気づいて思わず天を仰いだのは、ほとんどの額装にアクリル板が入っていないために写真が撮りやすく、イラストを細部まで鑑賞しやすかったことです。
一部アクリル板が入っているものもありますが、なんとなくもしかして素人の当てずっぽうなのですが低反射のものを使っておられるのかなと感じました。濃いめの画面に描写された推しを眺める私の顔がギラギラと写り込まないのは誠にありがたいです。気になる方は念の為、黒っぽいお召し物+黒っぽいスマホケースをお使いになると良いかもしれません。
個人的おすすめは顔などの好きな部位をアップで撮ることです。ゲーム内グラフィックのセイントグラフは拡大したらその分画質がぼやけてしまいますが、高精細印刷は実質ほぼアナログのような精度のため、たとえばズームしてバストアップで撮っても画質や、元の絵が持つ迫力が変わらないのは感動ものでした。(※撮影時は展示物に近づきすぎたり周りの方のご迷惑にならないようご注意ください。)
展覧会の並び順も熱かったです。胸がいっぱいになってしまった。
以下、絵描きとしての感想
画質がおかしいですよ!
おかしい……私が作画した時、たしかにピクセルと戦っていたはずでした。
ハイライトの位置がおかしいだの目頭の高さがおかしいだのまつ毛が納得できないだので、ひどい時はフォトショップの限界まで拡大して、カラータイルのようになった画面を、眼球が乾くがままに睨んでいたはずでした。
それがなぜか全てのピクセルが、まるではじめからそう描かれたかのようにひとつにあわさり、絵としての存在感を放っているようでした。
他のイラストレーターさんの絵がまるでディスプレイのような輝きを放っていたり、ペンでどこまでも細く鋭く描かれたような、あるいは絵の具で描かれたような深い味わいをたたえているのを700万画素↑の肉眼で無限に浴び続けた後、この印刷にふさわしい絵が描けるようになりたいと思いながら会場を後にしました。絵が上手くなりたいぜ。
実は仕事が終わらなくて閉場1時間くらい間に伺ったのですが却ってよかったかもしれません。見慣れたはずの最終再臨が高画質で現界したことで新たな発見を得られるのが楽しくて、早めに来ていたらずっと見入ってしまったかもしれません。
取り急ぎご報告でした。
すごい展覧会でした!
写真付き+ネタバレかもしれない話は明日以降にこの記事に追加する……かも。しないかも。
Fate/Grand Order Servant Art Chronicle -最終再臨展-は7月30日から8月31日まで開催中です!