来年の目標は

絵柄のバージョンチェンジが目標です。

2019年は大変お世話になりました。

2020年もよろしくお願いいたします。

以下、長い

バベルハイムが終わった後、次の連載での話なんですが、絵のタッチをこのTumblrやカキチラスでやっているようなガサガサのタッチにして、作画コストをやや落とした状態で再スタートしたいと思っております。

バベルハイムの漫画を描き始めたのは、ユージンという看板息子をより多くの方々に見ていただくためでした。漫画家になったからバベルハイムを描いたのではなく、バベルハイムを描くために漫画家になりました。いざ、バベルハイムが終わり、今度はいよいよ漫画家として漫画を描くということになった時に、いろいろ考えねばならない課題が出てきまして、その最たるところが作画コストの問題でした。

旧作の単行本をお持ちの方はご存知かと思いますが、バベルハイムの絵は、「お話の雰囲気に合わせるために書き込みを増やしては」という当時の担当さんの提案で今の感じになりました。それ自体はとても良かったと思っていますし、他の絵柄では考えられないほどしっくりきているとは思うのですが、「連載で描き続ける」ということがなんなのか、まだ十分にわかっていなかった頃にいきなり作画密度を上げてしまい、身の丈に合わない情報量に四苦八苦し、なかなか締め切りが守れなかったことも事実でした。特に旧作時代は執筆だけで手いっぱいで、校正を完全に人任せにせざるを得なかったため、セリフなどの誤字脱字に気づかなかったことも何度かありました。

決して手抜きをして、楽な絵で適当に済ませたいということではありません。浮いた時間で作画密度以外の部分のクオリティ(具体的には、ネーム、キャラデザインや設定などのアイデア、セリフ、これから雇うであろうアシスタントさんとの連携、校正、睡眠や運動などの健康、新しい技を身に着けるための実験や、思い詰め過ぎて行き止まりにならないための息抜きなどなどなど)にあてがいたいと思っています。納期を守ることもクオリティのうちだとわかっているのに、とにかく今は作業にかかる時間が読めなくてスケジュールが狂いがちで、そうなると生活も何もかもおかしくなってしまって、このままでは漫画の仕事自体を続けるのが難しくなってしまうなと感じました。まずは一度、思い詰め過ぎないタッチに戻してから再調整したいと思っています。編集さんも賛同してくれているのですが、一番心配しているのは読者さんをがっかりさせてしまうのではないかというところです。ギャップが大きくなり過ぎないよう気をつけてはおりますが、今のうちに謝ってしまいます。びっくりしたらごめんなさい。

(目標はこの辺の密度を維持できれば、と思ってるんですが……。)

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