天井下がりが死んでいたよ

先月の20日ごろ、今年生まれと思しきヤモリの子供を家の中で確認していました。

天井から落ちてきたのでとりあえず天井下がりと名付けて、特に捕まえるでもなく様子を見ていたのですが、今朝死んでいるのを確認しました。
昨日見かけた時の様子では餓死ではないかなあと思います。

ニホンヤモリは縄文時代末期に中国から物資に紛れてやってきたらしい、実は外来種※なのですが、日本の生態系に(おそらく)馴染んでしまっており、郊外ではもっとあたりまえのように見かける生き物でしょうし、特定外来生物でもなければ元ペットというわけでもなく。
言うなれば「庭にたまたまカマキリがやってきた」という程度ですので、飼いたければ捕まえる、そうでなければ放置するという扱いで間違ってはいないと思います。

そのはずなのですが……。

昨日、見かけた時には人間の姿を見ても走り去ることもできないくらい動きが鈍くなっていたので、だいぶ弱っているなと思い、プラのコップに霧吹きをかけて、ここに逃げ込んでくるようなら腹を括って飼うことにしてみようと思って少し近くに置いたところ、のろのろ物陰に逃げてしまい……。
私とかかわりのないところで死ぬならそれはそれでしょうがないと思っていたところ、翌朝によりによってコップの中で死んでいたのを見つけたので思わず唸ってしまいました。

捕まえたら捕まえた場所にちなんだ名前を付け直すつもりでした。妖怪は飼えないので……。

おちゃわんの時のようにすぐ捕まえて飼おうと思えなかったのは「飼えそう」と「持て余しそう」の間で迷っていたからです。
生き物はだいたい、1匹飼う時は1匹分の手間なんですけど2匹目を飼うと体感3匹ぶんくらいの大変さになるイメージがあります。特におちゃわんと天井下がりでは食べ物の習慣も変わってしまっているし。ニホンヤモリの多頭飼いについて調べたところ、オスはナワバリ意識が強いのでオス同士の場合はケースを分けた方が良いらしく、しかし子供の時は性別がわかりにくくて、最近おちゃわんがオスだったことが判明しましたので、おちゃわんと同じケースで飼えない場合、なおのこと手間がかかってしまいます。
そして、野生動物でもしばらく飼ってしまうと自分の力で食べ物を取る力がなくなってしまうので、「もともと野生動物だったからいいでしょ」といって後から放すわけにはいかんのです。

おちゃわんのほうは相変わらず元気です。そんなわけでオスでした。

※参考:ニホンヤモリは外来種だった!遺伝子と古文書で解明したヤモリと人の3千年史

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