skeb:08 鴉色の静寂

普段隠している首元の口が露わになる服装で……というご指定をいただきました。

資料を拝見すると3種ともクラシカルな正装で、合いそうなお洋服として思いつくのがどうしても近い感じになりそうだったので資料にほぼ近い黒い正装に戦闘モードでネクタイをほどいている仕草を拝借しつつ、もうひとつの要素である「カラス」をたくさん入れさせていただくことで独特の凄みを演出できれば……と考えています。

プロフィールを拝見してもストイックな装いの中に暴力性と色気を隠しているイメージがあり、首の口が見えているということで怖さと艶を出していけるといいなあということでポーズを模索しました。

あとは、せっかく髪型がアシンメトリーなので、どちらを手前にするとより艶っぽくなるかな……というところから。

1枚目は良いけど資料と被っちゃってるのでナシ、2はちょっと地味かも、3か4……3番目かな。

もうちょっと目に柔和さを入れたほうが良いかもしれないけど瞳の色が入ったら大丈夫そうな気もする。

ちょっと休んでからバランスの確認をしてカラスを加えます。

休憩後にご依頼内容を再読してやはりカラスの要素を衣装に加えるべきだな……と思い直しました。
「カラスの神官」をテーマにファンタジーっぽい感じならキャラクターのイメージからブレさせずに済むかもしれません。
どんな神様にお仕えしているのか(もしくはお仕えしているフリをしているのか)、今回いただいている情報では伏せられていますので、こちらで勝手にイメージを作ってしまうことがないよう、何かうまいことやりたいなあと思います。

西洋風の神官の衣装は大抵ストイックに首元を隠しているイメージがありますので、首元を出すためにポーズはそのままで衣装周りにアレンジを加えていきます。

……と思ったのですがさらにもう一度熟読いたしまして、これは神官として着込んでいる時の正装に対して、裏で正体を晒している時の衣装のご要望ということではないか……?と思いなおしましたのでポーズも少し変えるかもしれません。読み間違いでしたら大変失礼いたしました。

元の正装から考察するに産業革命はすでに通過している印象があるので近代+裏社会っぽい感じ+でもカラスモチーフでどことなくファンタジーっぽくという方向性で再考いたします。

グローブは小指だけカラスの足っぽくなってます。
右肩はアクティブに動けるよう通常コート、左肩は翼型の防具にマントです。

髪の毛は資料を参考に、カラスの虹色を帯びた艶を狙っています。

【完成】
このたびはありがとうございました。大変お待たせしてしまい申し訳ございませんでした。

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